手紙を書き終えると、どっと疲れが出てしまい、暫く寝てしまった。
ふと目が覚め、俺はボールペンで手首を刺してみた。
以前書いたように警察署で借りられるボールペンは特殊で、ペン先は数ミリしか出ておらず、分解もできない。もちろん自殺防止だろうが、この時何となく死にたい衝動があり、刺しても全く痛くないボールペンを何度も何度も刺していた。
16:00に頼んでいた野菜ジュースが届いた。
初めてと言っていいくらい野菜ジュースなど飲んだことはなかったが、警察署の脂っこい食事ばかりだと野菜が欲しくなる。このジュースで少し癒された。
夕食はやはり、チキンカツにハムチーズカツ、エリンギソテーと脂ものばかり。
魚とか肉を焼いたもの、パリッとするキュウリが食べたいとこの日の日記に書いてある。
まあ、何かを食べたいという欲求が出てきたということは、だいぶメンタルは回復している証拠だ。
全部は食べられず、残して休んでいると警官が来て俺に保釈請求が出されていることを教えてくれた。弁護士のN先生が動いてくれているようだ。もちろん認められはしないのだが、それだけでも救われる思いだった。
20:00には布団を敷いて寝始めた。
消灯は21:00なのだが早めに床についている俺を見て、警官は電気を消してくれた。あまり寝ていないので、今日は寝付けそうだった。
しかし22:00には目が覚め、そこから眠れなくなった。0:00に薬をもらい、少しうとうとし始めたが、1時間おきくらいに寝たり起きたりを繰り返した。