直属の上司に退職の意思を伝えて１週間、事が運ぶ気配がないので、直談判してきた。 転職しないことになった。 採用時から俺が逮捕された事実を知っていたそうだ。 マジか…… 知っていたけれど、黙って俺を採用し、黙って俺を使い、退職しようとしていた俺を…

13:00ごろ、牢屋を出るように言われた。 いつもの身体チェックの後、俺はベストを着用させられた。 紺色で背中がメッシュになっていて、腰縄を通すのがついているやつだ。 ニュースで警察署から出てくる時に容疑者がよく着ているあれだ。 そして手錠。 階段…

今日は主任が俺を呼び出して、話を聞いてくれた。 俺は主任を信頼しているので、７割がた退職理由の本心を伝えた。 ただ、次が決まっていることは伝えなかった。 どこからどう伝わって、どんな嫌がらせをされるかわからないからだ。 こんな俺のために、忙し…

部屋にいると、警官が覗き 「今日昼から検察に行くから」 と言われた。 警察と検察の違いは言うまでもないかもしれないが、警察は捜査機関、検察は起訴するかどうかを決める場所だ。 と書いている俺もその時はそれほど詳しいわけでもなく、検察に行くという…

眠れぬ夜が明けた。 7:00に起床、昨夜と同じように点呼を受ける。 いかにも犯罪者を意識させられるこの一連の儀式は凹んだ。 端の部屋から順番にスティック掃除機が渡され、自分の部屋を掃除するように指示される。 その後洗顔となる。 歯ブラシと歯磨き粉は…

夕食時間が終わった。 蓋も開けない弁当箱が回収され、俺はただ部屋をゆっくりぐるぐる回っていた。 何かしていないと気が狂いそうになる。 閉ざされた空間で出来ることは限られる。 今頃会社では俺について話し合われているのだろうか。 もしかして新聞やテ…

一通り説明が終わった後、弁護士をつけるか聞かれた。 俺は弁護はしてもらおうとは思わなかったのだが、どうしても会社に連絡したかった。 何となくクビになるとは思っていたから、寮の荷物を運び出さないといけない。 ここを出られたらすぐに引っ越しの手配…

ちょっと前回と内容が重複するが、足形に足を合わせ、壁に向かった後３回ジャンプさせられていた。 勾留中に書いていたメモが見つかったので補足しながら…笑 ジャンプの後、中腰にさせられケツとチンコを警官に覗かれる。 何かを挟んで持ち込んでいないかの…

初日目の取り調べは、身辺調書、罪状認否で終わった。 連行される車の中、署に入ってから、それぞれで刑事から聞かれたことに答え、その内容を調書にし、それを読み上げ間違いないか確認、その調書にサインと拇印を押す。 簡単に言うと、それが細切れで続い…

逮捕記事を楽しみにされている方、ごめんなさい。明日にでも…… 40代になった頃から温泉が好きになった。 健康ランドのようなところにもよく行くのだが、やはり温泉に泊まるのがいい。 逮捕前はまあまあ稼いでいたので、一人で１泊5万ほどする露天風呂つき客…

これは裁判の言葉だと思うが、取調べでも同じようなことが行われる。 ちょっと記憶が薄れている。 取調室に入ってすぐだったか、私物を預けさせられた後か、身辺調書をとった後か、いつ行われたか覚えていないが、間違いなく初日にあった。 警察24時でよく、…

どんな事件の取り調べでも、まずは身辺調査(正式な名称があったと思うが忘れた)から始まるらしい。 名前、生年月日、本籍、住所、家族構成、生い立ちや性格などなど。 ただ、これらはほぼここに来るまでの車中で聞かれていた。 俺の担当の刑事さん、T刑事と…

11:00過ぎだったろうか。 俺を乗せたワゴンは地下へ潜り、そこで下ろされた。 コンクリートに囲まれた中にある重い鉄の扉を開け、狭い階段を腰紐を付けられた俺が刑事に前後を固められ犬のように連れられる。 階段を上がるとそこは刑事の詰所のようなところ…

アクセス解析がずっと0だったのが、ここ2、3日カウントされています。 どうやってこのブログにたどり着かれたのが興味津々なのですが、もしよろしければ教えてください。 いくつか想定して書きますが、 ①児童買春してしまって怖くなって情報を探している方 →…

俺の隣に座った刑事は、 「本当は署についてから聞くんだけど、今いろいろ教えてもらっていいですか」 と俺に聞いてきた。 家族構成、本籍、住所、これまでの仕事歴、貯金額などなど。 そんなこと一体何の関係があるんだ、というようなことも聞かれた。(後々…

夢を見る人、見ない人いろいろいるようだが、俺はどちらかと言うとよく夢を見る方だ。 そのほとんどは忘れてしまうが、中には忘れられないような気持ち悪い夢もある。 よく仕事関係の夢も見る。 今、俺は福祉関係の仕事をしている。 ２年ほどになるが、実は…

寮の部屋を出るとき、俺は薬のシートを手にした。 俺はパニック障害を患っており、今も完治はしていないのだが、当時は薬は手離せなかった。 「ああ、だめだよ。薬はだめ」 マジか、 急に心臓がバクバクし出した。 「着替えは？」 刑事が別の刑事に確認する…

そんな写真を撮り続けていると、怖さと同時に人の目が気になった。 応接室からは外の廊下が見える。そこを通る他の社員や出入りの業者にこの姿を見られるのはさすがに忍びない。 俺は刑事に何度も「寮ではダメですか」と懇願した。しかし「もう(逮捕状が)執…

「とぼけてもダメですよ。私たちがこうして来ているということはどういうことかわかりますね」 メガネの刑事のみならず、他の刑事たちも俺を睨むような厳しい眼差しで俺を蔑む。 「◼️さんっていう子知ってますね」 メガネの刑事は続ける。 本当に知らなかっ…

突然の来客は、本当に突然現れた。 その日はいつものように6時半に起きテレビ体操をしてシャワーを浴びた。本当に普段と全く変わらない、天気のよい朝だった。 普通逮捕に来るケースは７時くらいに自宅の呼び鈴が鳴るいわゆる早朝ピンポンなのだが、俺は当時…

俺は児童買春をして逮捕された。 身バレが怖いので事件の詳細は適度にぼやかすが、ツイッターでのパパ活、援交の相手になったわけだ。 相手は年こそ詳しくは知らなかったが、アンダーのJKということは分かっていた。 こういうので捕まるというのは、本当に運…

年が明けた。 幼少期に年賀状やお年玉、雑煮を楽しみにしていたくらいで、特に大人になってからは元日に楽しい思い出はない。 基本仕事だったし、仕事がないときもいつも一人でテレビを見ているくらいだった。 画面のバカ騒ぎが弾ければ弾けるほど、孤独感に…