この日は3時に目が覚めてしまい、その後はずっと寝られなかった。
俺の部屋は警官の詰め所のちょうど前前くらいの位置で、柱にかかった古びたアナログ時計が見える。その時計をボーッと眺めて時間を潰した。
今日の朝はパンの日だった。
食パン2枚にかなり甘めのカフェオレ、マーガリン、ミックスジャム、青リンゴゼリーとおやつと変わらない胸焼けしそうなメニューだが、前にも書いた通り甘いものを食べることがないため、おいしくいただいた。
8:10に風呂に入る。
この時発作が出て薬を頼むも断られたのだが、いつも俺に優しくしてくれる白髪のベテラン警官が持ってきてくれた。精神的な病は我慢すれば何とかなるとか、甘えとか思われるが、こういう理解のある警官がいてくれたのは俺にとって幸運なことだった。
9:30に検室が終わり、漫画を読んでから弁護士のN先生へのお礼の手紙の下書きをした。
16:00、この日はとても暑かったが冷房は入っておらず、発作が起きた。パニック障害は我慢する環境になるとどうしてよいか、この後我慢出来きれるかと一旦不安になるとそれが急激に増してくる。
外に出してもらい、警官と話をした。
もうすぐ出れそうだとは聞いていたので、後何日くらいかとか、いろいろ質問してみた。その中で、実刑はなく多分罰金で済むと思うよ、と教えてくれた。
俺自身も実刑は想定はしていなかったが、改めてホッとした。
やっともうすぐ出られる。
少し希望がわいてきた。