逮捕されても前向きに生きるブログ~人生をやり直したい人たちへ~

児童買春で逮捕歴のある初老の冴えない爺さんが社会復帰に挑戦するブログ

逮捕19日目 その1

昨日の夜は10時30分に薬をもらい、飲んだらそのまま寝てしまっていた。

 

4:00には目が覚めたのだが、まるまる5時間ほど寝られた。こんなにぐっすり寝たのは初めてだった。

 

他人がいることでかえって人の気配に落ち着いたのかもしれない。

じいさんに感謝だった。

 

朝御飯の時、じいさんは俺に沢庵をくれた。

こういうところでは基本食事のやり取りは厳禁だ。

強いものが弱いものからおかずを取り上げ、もらったと言い張るのを防ぐためだ。

「おれ歯がないで食べれんでこれあげるわ」

 

別に沢庵ごときをもらっても嬉しくも何ともないのだが、心遣いがありがたかった。

 

飯が終わると、運動の時間もそこそこに俺は身体検査を受け、いつものベストを着せられた。

 

そう、いよいよ検察庁、裁判所に行く。

 

9時に検察に行き、9時半に例の生意気な検察官に略式裁判と正式裁判のどちらを選ぶか、それぞれの説明を受けた上で聞かれた。

 

もちろん俺は略式を希望した。

20分ほどで手続きは終わり、再び署に戻った。

手続きをきちんと踏むため、裁判所に直行というわけではないようだ。

 

一応略式起訴された上で裁判官が検察の求刑が妥当かどうかを判断する時間が必要だ。

こんなものは形式的なものなのだろうが、仕方ない。

 

そうは言っても、ようやく俺は釈放されるんだ。

そんな実感がわいてきて、思わず笑みがこぼれた。

 

ところが、である。

 

署に戻って10分たっても、30分たっても、1時間たっても全くお声がかからない。

 

一体どうなってるんだ?

 

漫画を読みながらいつ呼ばれるか、いつ出られるかとそわそわしていた俺はだんだんイラついてきた。