4日目は風呂の日だった。
昨夜は知らぬ間に寝ていたが5:30頃目が覚め、その後は寝付けなかった。
夜無性に暑く、シャツとパンツで寝ていたが汗をかいた。
7:00起床、掃除の後朝食 ご飯、のりの佃煮、ふりかけ、ワカメの味噌汁だった。
いつもの全員点呼の後、風呂に呼ばれた。
替えのシャツとパンツ(俺個人のではなく留置所レンタル、つまり使いまわしのやつ)はかごの中にいれてくれていた。
その時に洗濯してほしいものも出す。俺は今来ていた下着に貸与のタオルや服、逮捕時に着ていたワイシャツなどを出した。
何を洗濯に出したかは警官がいちいちチェックし紙に書いていた。
風呂は大浴場ではなく、家庭のより少し大きめの個浴で一人一人入る形だ。
湯船いっぱいに湯がためられ、少し高い位置にある。
シャワーはホースがなくボタンを押すと天井から一定時間お湯が出てくる形。そのボタンも出っ張りがないもので、カランもない。
ここでも自殺防止なのだろう。
固形石鹸が二つ、シャンプーのボトルが一つ置いてあった。
浴室、更衣室には小さめのガラスのない正方形の窓があった。多分時折警官が覗いていたのだと思う。
一人15分制限だったが、俺は普段から湯船に浸からないので、シャワーを浴びて一通り体と髪を洗ってそそくさと風呂を出た。
洗体のタオルがないのが残念だった。
短いシャワーだったが、それでも随分気分転換になった。さっぱりした。
風呂から出て暫くすると、N先生が接見に来てくれた。