逮捕されても前向きに生きるブログ~人生をやり直したい人たちへ~

児童買春で逮捕歴のある初老の冴えない爺さんが社会復帰に挑戦するブログ

逮捕12日目 その3

夕食の後、弁護士のN先生が来てくれ、大体の取り調べが終わったと言われたと俺からN先生に報告した。

 

N先生からも報告を受けた。

会社から懲戒解雇の連絡を受けたとのことだった。

最初は自主退職の方向だと向こうから提案を受けていたそうだが、今朝急に連絡があったという。

前にも書いたがこの時は懲戒解雇と自主退職の違いは退職金の有無くらいだという認識しかなかったし、退職金が出るほど長く勤めていなかったので、だいぶ会社も怒っているんだな、という程度にしか思っていなかった。

 

俺が懲戒解雇になったのは実は別の理由があるのだが、それは現段階では差し控えたい。

 

取り調べが終わったとのことで、徐々に俺は釈放された後のことを考え始めていた。

 

と言っても社会復帰のことはまだまだ考えておらず、一刻も早く会社の寮の荷物を引き上げたい、これ以上迷惑は掛けられない、その一心だった。もともと弁護士もそれが一番の理由でお願いした。

家族に会社とやり取りをお願いできるようなしっかりした人間はいなかったし、かといって友人にも頼めないので、本当にありがたかった。

 

ただ、釈放までにはまだ1週間近くもある。

取り調べが終わったのになぜまだ勾留されていないといけないんだ。

問題を起こした反省は徐々に薄れ、俺はこの閉ざされた空間からとにかく早く出て、自由になりたかった。

 

読者は自由のありがたみなど感じたことはないだろうが、こうやって拘束されると自分の好きなときに好きなことを出来るという当たり前の生活がいかにありがたいかということがよく分かる。

 

外に出る。散歩する。コンビニに行く。シャワーを浴びる。テレビを見る。窓を開ける。

こんなことの中に、大きな幸せがあるとは。

こんなことの中に、大きな幸せがあると感じるような目に遭うとは。

 

人生は本当にわからん。