7:00
※前回のその1と時間が前後します。
朝の洗顔の時、両腕に刺青が入った人を見た。運動では一緒になったことは一度もない。
部屋が遠いからか?
もしかして犯罪ごとにチーム分けされているのかもしれない。
俺の運動の時はいつもハゲ、メガネ二人、少年、冨井くらいである。
部屋が近いといえば近いし、みんな見えるところに刺青はない。
警察も気を遣ってくれているのかな。
14:30
留置所あるある
少し慣れた奴
「弁護士呼んで」
→基本金がないから国選弁護人のため呼んでも来ない。
すると「弁護士変える」を繰り返す。
結構慣れた奴
「頭痛い」「血圧」
→体調不良を大袈裟に訴えると病院に行ける。しかも留置者は無料。
みんな退屈で、それに耐えられなくなるとこんなことを言い出す。
16:20
早くここを出たい半面、人間ってやはり変化が怖い。ここにいれば「退屈」「自由がない」ということ以外の心配は基本しなくてよい。
外に出れば、いよいよ厳しい現実との戦いが始まる。まずは会社へ最後の挨拶をしなければ。誰がどう対応してくれるかわからないが、真摯に謝るしかない。
でも、俺はやっぱり鈍いし冷たい。
兄貴はやっぱり優しい。
俺が結婚もできず一人なのは、これが原因なんだろうな。
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家族のことはまた改めて書いていこうと思います。結構複雑なので。