俺の血の繋がらない姉、戸籍上も姉である。
もともとは兄と兄の嫁、つまり義姉の共通の友達だった。
俺はもう実家を出ていたが、かなり実家が家計的に苦しかった。
兄はその時から癌を患い働けず、嫁は無能なくせにプライドが高く、どこに勤めても喧嘩してすぐにクビになる。(この嫁も本当に最悪な人間だった。機会があればブログにも書くことにする。)
父は脳出血で半身不随の血管性認知症、母はそんな父の介護をしていた。
血の繋がらない姉は自分の家で両親とうまく行ってなかったらしく、俺の実家に転がってきた。
以来、献身的に家事をしたり(嫁は全く家事ができないし、しようともしなかった)、自分の稼ぎを家に入れたりと、文字通り家の大黒柱だった。
そんなこともあり、血の繋がらない姉を俺の両親の養子にして、きちんと家族にする運びになったのだ。俺にも相談があったが、別に俺は家を出ていたのでどうでもよかった。
まあ、この人がいなければ、俺の実家は破綻していたのは間違いない。
実はこの血の繋がらない姉と兄は、最終的に結婚することになる。まあ、この経緯も話すと長いので、機会があれば、ということにする。
勾留期間中、俺の家に家宅捜索が入るのだが、俺は立ち会うわけにはいかず、家族の誰も物理的に立ち会えない。できるとしたら、この血の繋がらない姉だけだ。
俺は警察でそう供述した。
姉は俺の代わりに家宅捜索に立ち合い、あちこち指を指して警察に証拠写真を撮られた。
兄は、これが気に入らなかった。
後で結婚するくらいだから、当時からそういう感情があったに違いない。
何で俺の好きな女をそんな目に合わせるんだ、という感じだろう。
俺の家は、姉の職場の近くだった。
もし、知り合いに警察と一緒にいるところを見られていたらどうする、マスコミが家に押し掛けてきたらどうする、そんな言いがかりをつけてきて、「姉を別のところに避難させるから、その引っ越し費用と家賃で100万を出せ」というのが兄の言い分だった。
姉にも、兄にも迷惑をかけたのには違いない。それは素直に反省していたし、申し訳ないと思っていた。
だが、俺はこいつらにびた一文支払うつもりはなかった。
なぜか。
露出狂的で恥ずかしいのだが、もう少し家の恥を書かねばならない。