逮捕されても前向きに生きるブログ~人生をやり直したい人たちへ~

児童買春で逮捕歴のある初老の冴えない爺さんが社会復帰に挑戦するブログ

釈放後

再就職してから

かくして無事社会復帰を果たしたわけだが、アラフィフからの全く畑違いの仕事はそんなに甘くはなかった。 頭を使う仕事から体を使う仕事へ(かなり極端な言い方ですが……どの仕事も頭と体両方使いますから)変わったことのストレスや体の変調にも悩まされたが、…

老人介護の道へ

科学的介護の話がどうしても気になっていた。 初任者研修は座学と実技が終わると1ヶ月間の実習がある。 デイに2日、残りは特養でショート2週間、入所2週間という感じだった。 以前書いたように、老人介護の利用者は女性の方が圧倒的に多く、異性介護を嫌…

リハビリとなった教育訓練

朝9時から夕4時まで。 カレンダー通りの日付で昼休憩の1時間以外はみっちり講義がある。 2ヶ月目が経つと実技講習も始まったのだが、長時間の座学はなかなか大変だった。 しかし、1ヶ月に及ぶ勾留生活を終え、心身ともにボロボロになっていた俺にとって…

アパート探し

無事マンションの売却も決まり、予定日に予定通り売却された。 俺のローンは少しの自己資金を足して完済された。 短い期間の高層?マンション暮らしだったが、いくらいいもの、いいうちを手に入れたところで貧しい心は満たされないことがよくわかった。 高い…

パソコンとスマホ

東芝の白いダイナブックは俺のお気に入りのマシーンだった。 そしてジャパネットで買ったY!mobileのAQUOSも使い勝手がよく、携帯の維持費も半分くらいに減って、重宝していた。 この二つは俺が逮捕されたときに押収され、釈放と同時に俺の元に返ってきた。 …

無料の法律相談

弁護士への相談は、法テラスや市区町村開催のやつなど無料のものが幾つかある。 前にも少し書いたが、お金のなかった俺はその類いをフルに活用させてもらった。 法テラスでは余罪のことを相談し多分大丈夫だと言われた。(結果時効を迎え大丈夫だったが、これ…

職業訓練と並行して その②

上司は数々の不正を行っていました。 仕事の出来る上司でした。 尊敬できる上司でした。 心の底から大好きな上司でした。 今でも尊敬していますし、大好きです。 支えきれなかった自分が悪かったとすら思います。 それくらい公私ともにお世話になりました。 …

職業訓練と並行して

やっていたことがいくつかあります。 一番大きな課題は、経済の建て直しでした。 私には大きな借金がありました。 住宅ローンです。 逮捕される3年前に、私は850万で中古マンションを買いました。 当時私は管理職を降り、正社員を辞め契約社員で働いていま…

職業訓練 初日

既に教室の中には5人ほどの受講生が来ていた。 「おはようございます」と誰にともなく挨拶し、自分の席を確認し座った。 全部で受講生は10人。男は俺一人だった。 この前の適性検査に来ていた人が来ているようだった。 テキスト5冊とエプロンを購入し、偉い…

元部下とのデート

以前書いた元部下の女の子は、たまたま俺の実家の市区町村に嫁に来ていた。 逮捕されて以来少しLINEのやり取りをしていて、昼ご飯を一緒に食べることになった。 と言っても俺はまだ食欲がなく、ラーメンやうどん1杯ですら食べられない状態だったので、とある…

ネット記事の削除 その2

③ツイッター、YouTube ツイッターにはテレビ局のニュース転載、それを転載する個人発信のツイッター、逮捕記事をまとめて発信する暇な人間のツイッターといろいろあった。 中でも一番困ったのが、Facebookから俺の顔写真をコピーし、テレビ局のニュース画面…

ネット記事の対応

以前のブログでネット記事に参ったということを書いた。 主に4種類あった。 ①アフィリエイト狙いの個人解説のニュースサイトやブログ ②5ちゃんねるや爆サイなどの掲示板 ③ツイッター、YouTube ④報道機関のネットニュース記事 ①は俺の場合4人の個人が俺の逮…

道が見えてくる

まず、パチンコのマネージャーさんに介護の資格を取ることにしたこととわざわざ面接の時間を作ってくださったのに辞退することのお詫びを手紙に書き、義姉に預けた。 マネージャーさんは「よかったです、頑張ってください」とのメッセージをくださった。 結…

資格を取る決意

介護職員初任者研修は、訪問介護が出来る資格で、その職業訓練では4ヶ月で取得できる。 興味を持った俺は再びハローワークに行き詳しい話を聞くことにした。 資格についての説明を聞くと、来月から講座が始まり、何とその申込締め切りが明日だという。 もう…

ハローワークへ

会社から離職票が届いたので、ハローワークに出掛けた。 失業保険を受けとる手続きをするためだ。 転職の経験がある方ならお分かりだろうが、退職には会社都合と自己都合がある。自己都合の場合は3ヶ月後に失業手当が支給となるため、3ヶ月間は貯金を切り…

そして、二つ目の面接へ

あれよあれよととんとん拍子にことは進み、その障害者施設へ面接に行くことになった。 紹介サイトは履歴書の書き方や面接のアドバイスまでしてくれる。というか、俺にとってはそんなものは不要なのだが、こうやって業者を仲介させるともっとよいメリットはあ…

登録サイトからの電話

翌日、スマホが鳴った。 登録したサイトからだった。 いい求人はありましたか、など質問を受け、俺は思いきって質問してみた。 アラフィフ、介護の経験も資格もなし 高齢者施設だと同性介護を求められることが多いと聞いたので、障害者施設を探している。 俺…

初めての面接

スーツを着て証明写真のブースに飛び込んで写真を撮った後、履歴書を携えてパチ屋へ向かった。 15キロほど痩せた俺はどのスーツもブカブカで、方のラインが全く合わず、鏡を見ても不恰好だった。でも、仕方ない。 そこは全国系列の大手の店だが、店自体は田…

パチンコ屋に就職!?

前にも書いたように、紹介できる案件はないと言われてから、俺は二つ就職先をアプローチしていた。 一つは風俗。 ネットでよく「男性スタッフ募集」とある、あれにメールなどで問い合わせや面接申し込みをした。 ある程度の稼ぎが欲しかったので、俺が挑戦で…

俺を救ってくれた言葉

釈放されて1週間ほどして、前に書いた元部下の男が、もう一人の同僚を連れて会いに来てくれた。 寿司を土産に来てくれたのだが、まだ食の細かった俺は2貫ほど手をつけて満腹だった。 もう一人の同僚というのは元部下の部下になり、俺とも少しは付き合いがあ…

釈放後恐れていたこと その3

二つ目 訴訟リスクについて ネットで調べていると、被害者の親から民事訴訟を受けたケースが出てくる。 もちろん、訴訟される前に示談交渉で慰謝料を払うケースもある。 検察に起訴される前に示談できれば、不起訴になる可能性もあるため、これは多少痛みを…

釈放後恐れていたこと その2

一つ目の余罪による再逮捕の件 ネットで何度も調べた。 過去に釈放後余罪がバレて逮捕されたという例があるのか。 答えは、ある。 釈放後2週間で再逮捕された例もあった。 俺は前にも書いた通り、N先生に相談し、それだけでは満足せず、無料の弁護士相談、法…

釈放後恐れていたこと その1

無事罰金刑で釈放された俺だが、気分は晴れなかった。 逮捕され、懲戒解雇を受けたという事実もさることながら、俺の中ではこの事件はまだ終わっていたかった。 その理由は二つある。 一つ目 再逮捕の危険性の有無が見えなかったこと。 以前にも書いたが、ま…

釈放後初めての就職活動 その3

N先生の事務所はそのショッピングセンターから10分弱のところにあった。 5階建てのビルの一室に小さな看板のかかったドアのインターフォンを押すと事務の女性の声がし、扉が空くと俺は招かれるまま部屋に入った。 3人ほどの弁護士を抱えている事務所のよう…

釈放後初めての就職活動 その2

次の日、俺はN先生の弁護士事務所へ向かった。 ちなみにN先生とは俺の弁護で30万の契約だったが、もう少し契約内容は細かい。 基本一審の契約で、仮に実刑(刑務所にぶちこまれる)にならなかった場合、10万の成功報酬を払うというものだった。 契約したときは…

釈放後初めての就職活動 その1

正確に言うならば「転職活動」であるわけだが、まさしく俺の気持ちは「就職活動」だった。 とは言っても、実家に居候する身になった俺だが、何もする力はわかなかった。 食事はおにぎりだと喉を通ったため、高齢の母が俺のためにおにぎりを毎日作ってくれた…

釈放後暫く続いた感情

約3週間に渡る逮捕→勾留生活は、当たり前だが経験する人はそう多くはない。 だからこそ与える影響もかなり大きい。 釈放後、普通でない感覚が結構長く続いた。 例えば街でパトカーや護送車、警察官、果てはパトランプを見かけると、動悸が激しくなりかなり…

週明け、娑婆生活の始まり②

外は雨が降っていた。 割と大粒の雨が地面を叩きつけていた。 俺は再び車に乗り込むと、警察署へ車を走らせた。 警察署に着く頃には雨も小降りになっていた。 ナビを頼りに警察署に着くと、そのまま車で周囲を一周した。 このスロープが最初の日に連れていか…

追記

ここまで読んでいただきありがとうございます。 実は、これ以降は毎日の記録はなく、記憶も断片的なものしかありません。 これまではある程度時系列で話を書いてきましたが、これ以降はざっくりとした時の流れになります。 覚えていることはかなり限られます…

釈放2日目

朝6時半にホテルを出た。 自分の車を取り戻せたので、兄と姉を乗せまずは俺の自宅マンションに向かった。 ほとんど寝てはいないが眠くはなかった。 会社の寮と自宅マンションを何度も往復したこの高速道。多分ここはもう2度と通ることはないのだろう。 そ…