逮捕されても前向きに生きるブログ~人生をやり直したい人たちへ~

児童買春で逮捕歴のある初老の冴えない爺さんが社会復帰に挑戦するブログ

第3章 ソープ嬢への恋 その1

恥ずかしながら俺が童貞を捨てたのは20歳の時、ソープでだった。

 

とある町の風俗街をドキドキしながら歩いていた。

当時車は持っていなかったので、たくさん店が並んでいる中を、俺一人うろうろ行ったり来たりしていたのを覚えている。

 

そこで風俗を覚えた俺は、ソープ、ヘルス、性感マッサージと様々な業態の店を経験していた。と言っても、半年に1度くらいだったが。

 

一人、どうしても忘れない風俗嬢がいる。

真帆と会ったのは、ミレニアムの時だった。

 

俺は教員として10年選手を迎え、教育委員会の推薦を受け、僻地に派遣されることになった。ちょっとした出世だ。

 

俺はそこで、女子生徒から総スカンを食らった。

閉鎖的な空間で俺は出来る教員として権力を振りかざし、完全に嫌われてしまった。

 

俺はそこで精神的に病んだ。

毎日下痢が止まらず、教室に行くのも気が重くなった。

食欲もなく、かなり痩せた。

 

誰にも相談できず、俺は一人苦しんだ。

消えたいと思った。

それくらいプライドがズタズタに傷つけられた。

精神的にも肉体的にも限界になり、俺は精神科に飛び込んだ。

 

下痢が止まらない、辛い、死にたい。

俺なんか何の役にも立たない。

 

医師は薬を処方してくれ、定期的にカウンセリングを受けた。

しかし、一向によくならなかった。

 

もうどうしようもなくなり、眠れぬ夜を明かした後、俺は教員を辞めることを決意した。

 

その時、久しぶりに食べた梅おにぎりが本当に美味しく感じ、俺はこんなに苦しんでいたのかと実感した。肩の荷がすっと降りた気がした。

 

翌日、校長に話に行った。

精神科に通っていることを初めて明かし、自信がなく辞めたいと話した。

 

校長は俺との話の後、俺の主治医に連絡し状況をいろいろ聞いたらしい。

 

 

結果的に、俺は診断書を出してもらい、鬱病で半年間休職することになった。

 

俺は赴任地を離れ、実家に帰ることになった。

夢破れ実家に帰り、何もすることがない毎日を過ごした。

何もやる気が起きなかった。

 

その頃出来たばかりの漫画喫茶に車で1時間弱かけて通い、ジュースを飲みながら漫画を読んでボーッとする毎日を過ごした。

 

少しずつではあるが元気を取り戻し、食欲も普通に戻ってきた。

と同時に性欲もそれなりに戻った。

 

俺は気分晴らしにソープに行くことにした。

当時高級店は生で出来るという知識はあったが、さすがに10万弱のお金を性欲解消のために使うのは馬鹿げているし、そこまで金銭感覚も狂っていなかった。パチンコもまだしていなかった頃だ。

そしてやはり病気も怖かった。

 

どうせ行くなら高級店に行くか。

どのみち俺は病気なんや。

死んだって構わない。

 

 

風俗誌を買ってきていろんな店の写真を眺めながら、どの子にしようか考えていた。

 

 

ゴルフウェアに身をつつんだ写真が妙に気になった。

この子かわいいな。

 

 

これが直接ではないが真帆との初めての出会いだった。

 

(つづく)