俺は真帆に告白した。
それは間違いない。
ただ、どういう形で伝えたのかは全く記憶がない。
手紙を書いたのか、メールを送ったのか、直接伝えたのか。
好きだと言ったのか、付き合ってくれと言ったのか、結婚してくれと言ったのか。
不思議と覚えていないのだ。
ただ、真帆の返事は覚えている。
前にも書いたが、真帆はマネージャーのことが好きだった。
店に行ったときもよくマネージャーの話を聞いていた。
こんなことがあったと言う。
真帆が自殺未遂をしたことがあったそうだ。
意識朦朧としていたとき、たまたまかマネージャーが見つけてくれて介抱してくれたそうだ。
それがきっかけで真帆とマネージャーは付き合うことになった。
二人で同棲する生活を送る中で、真帆は人生の中で最高の幸せを感じたと言う。
親からネグレクトされ、風俗に身を沈め、AVにも何本か出た女だ(AVの件は俺には隠していたのだが、これはまた改めて書くことにする)。
真帆はまた自殺未遂をした。
「人生で一番幸せな時に死にたい」
そう思ったそうだ。
俺はこの話を聞いたときに、たまらない嫉妬を覚えた。
絶対に俺の方が真歩を幸せに出来るのに。
絶対に俺の方が真帆のことを愛しているのに。
絶対に俺の方が真帆のことを大切に大切にするのに。
真帆が愛おしくて仕方なかった。
話を元に戻そう。
真帆の返事だ。
「私は今は風俗を辞められない。でも、No.1を3ヶ月連続でとったら辞めさせてもらえると言われている。だからそれまで待っていてほしい。」
もう店に来ないで、頑張って仕事して3ヶ月連続で取れたら必ずたかさんさんに連絡するから、とも言われた。
この言葉で俺は真帆に1000万近いお金を使うことになった。
俺が真帆に合う前あった貯金が約500
俺が真帆に会えなくなって残った借金が500
俺は真帆に会って最終的に残ったのは、借金とほろ苦い思い出だけだった。
後悔は全くしていない。
思い出はほろ苦いが、いい経験をしたと思っている。
自分で言うのも何だが、やりたいことをやりたいようにやりたいだけやりきった。
こんな人生、俺くらいのもんだろう。
笑
今日はちょっとこのくらいにしておこうかな……
(つづく)