よく介護は底辺職だと言われる。
その通りだとも思うし、ちょっと違うなと思うところもある。
介護は誰にでも出来る仕事だ。
資格はいろいろあるが、無資格でも出来る。
介護技術的なことは、理論より実践なので、毎日毎日ケアをしていれば、資格がなくても上手に出来るようになる。
ただ、誰にでも出来る仕事ではあるものの、誰でもいいわけではない。
優しさとか思いやりとか、そんなことはないよりあった方がいいのはどんな仕事だって同じなのでわざわざ書かない。
大事なことのひとつは、「他人の便や尿の後始末が出来るか」ということだ。
それだけは無理、という人は一定数いると思う。
それが悪いことだとも全く思わない。
ただ一つ言えるのは、世の中のほとんどの人は年を取ったら誰かに下の厄介をかけないといけないということだ。
それに気づくと、一つハードルは下がる。
もう一つ言えるのは、誰だって他人に自分の便や尿、そして、糞やシッコにまみれた性器や臀部を見られたくないということだ。
俺が介護のやりがいを感じたのは、この排泄介助だ。
このことについて、これからしばらく書いていこうと思う。