年が明けた。
幼少期に年賀状やお年玉、雑煮を楽しみにしていたくらいで、特に大人になってからは元日に楽しい思い出はない。
基本仕事だったし、仕事がないときもいつも一人でテレビを見ているくらいだった。
画面のバカ騒ぎが弾ければ弾けるほど、孤独感にさいなまれた。
今日も朝から仕事なのだがなかなか眠れない。
ただ、健康で新しい年を迎えられたのは感謝している。
働けるというのが幸せであること、自由が幸せであることは勾留生活を送って初めて知った。
去年の元日何をしていたかは覚えてないが、逮捕された年の元日のことは大体覚えている。その年は1年、逮捕を軸に忘れられないことばかりだったな。
皮肉なことに、逮捕されて幸せの感度が随分高くなったので、寂しい正月でも幸せは感じている。
この幸せの感度を鈍くさせないためにも、忘れないうちに逮捕されたことをしっかり記録しておきたい。
そして、その記録がこれから犯罪をしようとしている人の抑止になり、釈放された人の勇気になったら、とても嬉しい。
もう絶対に、過ちは犯さない。
裏切らない。
逮捕されたくない。