勾留生活で一番辛いのはもて余す時間をどう過ごすかにあると言う。
俺の場合はパニック障害を抱えていたのでそっちの方が遥かに苦しかったのだが、それでも例えば土日は確実に取り調べは行われないため、その暇さはかなりつらい。。
取り調べ以外は、三度の飯、朝の運動、週に2回の風呂くらいしかやることがない。
土日に外が気持ちよく晴れていると、檻の中に閉じ込められている閉塞感を感じ、天気と裏腹に気持ちは塞ぎ込むのだった。
そんな中でやることは本を読むことしかなかった。
以前のブログにも少し書いたが、官本と言ってある程度自由に借りられる本がある。
俺は最初は見栄をはって小説を借りていたのだが、全く読み進める気にもならず、気も晴れず、漫画を借りるようになっていた。
中でもコナンにはすごく助けられた。
全巻あったわけではなかったが、かなりの巻数が揃っていて、塞ぎ込む気持ちを忘れさせてくれた。
あと、おおきく振りかぶってという漫画もそこで初めて出会った。
俺は普段から漫画を読むという習慣はないので、釈放されてからコナンもおおきく振りかぶっても全く触れてはいないが、思い出の2冊だ。
もし、知り合いが仮に勾留されることがあったら、差し入れで一番嬉しいのは現金。中である程度のものを買えるから。
次が多分本類、次が着替えといった感じだろうか。
こんな情報、これを読んでくれている人の参考になんかならないことが一番いい。
過ちを犯して苦しんでいる人が、少しでも再自立に向け勇気がもてるように。
どうせばれないからと過ちを犯そうとしている人が俺の情けなさを知って一人でも思いとどまるように。
このブログの一番の目的だ。