以前書いた元部下の女の子は、たまたま俺の実家の市区町村に嫁に来ていた。
逮捕されて以来少しLINEのやり取りをしていて、昼ご飯を一緒に食べることになった。
と言っても俺はまだ食欲がなく、ラーメンやうどん1杯ですら食べられない状態だったので、とあるスーパーのフードコートでたこ焼きやたい焼きを食べることになった。
元部下と書くのも堅苦しいので、かなちゃんと仮に名前をつけておく。
かなちゃんと会うのは半年振りだった。
俺が転職で他の都道府県に行ったので、もう会うことはないと思っていた。が、思わぬ逮捕で感動の!?再会となった。
かなちゃんは別に何事もなかったような顔で俺と会ってくれた。
かなちゃんと俺は20ほど歳が離れているが、一緒に温泉に行ったり横浜に遊びに行ったりした時は、よく夫婦と間違えられた。
かなちゃんが結婚すると聞いたときは俺は俺なりにショックではあったが、俺との結婚というのは現実的ではなかったし、本当に好きな女が決めたことだからしっかり受け止めよう、なんてキザなことが本当に出来ちゃうほど俺はかなちゃんが大好きだった。
俺は逮捕されていかに辛かったか、どんな生活をしていたかをつらつらと話した(らしい)。
かなちゃんはちょうど子どもを生んでいて、初めて会うことが出来た。かわいい女の子だった。
だっこしたり、ほっぺたを触らせてもらった。半分は俺の子だ、とかなちゃんに言ったら、かなちゃんは笑ってくれた。
2時間ほど話した後、別れた。
後からLINEが来て、「電話の声は元気がなかったから心配していたけど、会ったら今まで通りのお話好きなたかさんさんで安心しました」と書いてあった。
かなちゃんとは1年以上会っていないが、ごくごくたまにLINEのやり取りをする。向こうにも家庭があるので、あまり変な時間にはLINE出来ないので、平日のちょうど働いている頃に送る。
今、俺が本当に気が置けず付き合えるのはかなちゃん、元部下の男、もう一人元部下の女の子の3人だけだ。逆にこの3人に何かあったら俺は自分を犠牲にしても何かしてあげたいと思う。
俺は弱いので、一人では正直生きていけない。
おかんとこの3人に支えられて生きている。
俺の逮捕を知っていても、こうして変わらず付き合ってくれる人。
本当に俺は幸せだと思う。
裏切らないように、頑張るつもりだ。