更新が滞ってしまった。
仕事もプライベートもバタバタしていたというのもあるのだが、実はこの辺りから記憶がかなり飛んでいる。
多分当時メンタルが相当やられていたのだと思う。
辛かった頃の記憶が、防衛反応として忘却されているのだろう。
当時、同僚の女の先生が心配して声をかけてくださり、職員室で二人で話していたとき、「僕も昔はこんなんじゃなかったんですけどね」と言った瞬間に、心は普通だったのに何故か涙が突然溢れ出てきて止まらなくなったことがある。
「何かごめんなさい、何で泣いてるんやろ」
「ううん、そんなんいいんやよ」
そんな会話をしたことは話をしていた時間帯の夕暮れのセピア色と何故か重なってよく覚えている。
仕事に復帰して、年度が変わっても相変わらず学校ではうまく行かず、精神科に通って薬やカウンセリング治療を受けてもよくはならなかった。
カウンセリングは多分臨床心理士か何かが、「木の絵を描いてください」と言われ、俺の描いた絵を見て訳のわからない分析をしていたが、俺は絵が人一倍下手くそなだけで、そういう絵を描いたからと言ってあんたの言うような心理状態ではないわ、といつも思っていた。
また、もらっていた薬を飲むと眠くてだるくてしかたなかったのだが、一番弱い薬だったそうで、
「あの薬で眠いってことはよく効いているってことだから、病気も大したことないってことだよ」
と医師から言われたのはなかなかきつかった。
君に分かってもらえなければ、俺は絶望するしかなかった。
そして、真帆を頼るしか術はなかった。
ただ、その真帆に会えなくなった。
そのきっかけをよく覚えていない。
真帆は店に出なくなった。
恐らく、だが、真帆は結婚した。
真帆と会えなくなってから、俺はさらに狂った。
それを次回から記憶の限り書くことにする。
(つづく)