ブルセラという言葉をご存じだろうか?
援交という言葉が出来る前のことである。
ジュニアアイドルと呼ばれたきわどい水着を着てアイスキャンディを舐めるようなJK、JC、JSのビデオが売られていたようなお店と並び、JKからセーラー服やブルマー(懐かしい…)、下着やはたまた唾液、尿を買い取り、それを販売する店が表れた。
俺は下着とかブルマーを買おうとは思わなかったが、JKがパンツを売るときに写真を撮られると知り、その写真を見たさに某都市でブルセラの店を探し回ったというアホな経験がある。
風俗店では絶対に出会えないいわゆる「アンダー」が少し手の届くところに降りてきたような時代。
そこに携帯電話の革命が起こる。
i-modeと写メールの開始だ。
スマホの前のガラケーを知らない人も増えてきていると思うが、ガラケーがでた当初はメールの送受信やネットの閲覧が出来なかった。
そして携帯にカメラ機能もついてはいなかった。
docomoがi-modeを開発し、ネット接続とメールを可能にし、今はなきjphoneが携帯電話にカメラをつけ、携帯で写真を送れる機能をつけた。
そして、「メル友」を募集する掲示板が乱立することになり、その中でも最大かつ当時の人が最もお世話になったのがスタービーチという掲示板だったのである。
メールアドレスを交換し、お互いにメールをする友達を募集する、というのが始まりだったが、少し前のツイッターがそうであったようにいつしか出会い系サイトへと変貌することになる。
当時は出会い系サイトなんて言葉もなかった。だから、このメル友募集の掲示板がテレクラやツーショットダイヤル、出会い系喫茶などに続いて出会い系がデジタル化し、盛り上がった象徴だった。
大抵女の子が「今すぐ会える人。ホ別苺、プチもあり。」なんて書き込みをし募集をかけ、自分のメールアドレスを晒し、そこにスケベな男たちが群がってメールするという仕組みだ。
女の子も募集をかけると100件以上はメールが来たと言うから、出来るだけ条件がよい♂と会いたい。出来れば不細工は避けたい。そこで顔写真の交換、という話になる。
これが出会い系サイトの黎明期だ。
前置きだけでずいぶん長くなってしまった。
そんなスタービーチで俺が会った女の子は3桁まではいかなくとも、50人はゆうに越えたと思う。
次はそんな中で危ない目にあったり美味しい目にあったりした話を書こうと思う。