夕食は白身フライ、メンチカツ、唐揚げにしめじと菜っ葉を煮たの、たくわんだった。
脂っこいフライものばかりだ。
逮捕された間際はこの食事が全く食べられなかったが、この頃は既に完食できるくらい精神状態は回復していた。
しかし、この日は本当に暑く、19:30頃またまた発作が出た。警官を呼んだが、冴えない担当が来て「1分だけ」と言われ檻を出た。
1分では落ち着かないと思ったが、とてもこのまま檻の中には入られる状態ではなかった。
すぐに戻されたが、後でまた来てくれ出してくれた。
外にいると中堅どころのいい人が来て、「さっきはちょっとバタバタしてて。気にしないで落ち着くまでいてくれればいいよ」と言ってくれ、お言葉に甘えて30分ほどいさせてもらった。
部屋に戻ったが座っておれず、部屋の中をグルグル歩いていた。コナンも借りていたのだが、とても寝転がって読めるような状態ではなかった。
就寝時間となったが、まだグルグル回っていた。あまりの暑さにTシャツや素足にトイレの上から出てくる水をかけ濡らした。
今日は窓が開いている。中堅どころのいい人の配慮に違いない。夜が深まるにつれ涼しくなってきたが、俺の体は火照ったままだった。
0:00に薬をもらったが寝付けず、2:00過ぎまで部屋を歩いていた。ただ、逮捕直後とは違って、絶望というより早くここを出たいという焦りというか興奮で落ち着かなかったのだと思う。
ようやく寝付いたが6:00には起きていた。
短い睡眠時間の中でたくさんの夢を見ていた。この夜は会社の人の夢を見ていた。
少しずつ、俺は新たな生活に進み始めていた。