最近どのテレビ局も、ジャニーズの記者会見を受け、事案を認知していながら適切な取材や報道をしてこなかったという自省を口にしている。
しかし、その責任をどうとるのかということには一切触れようとしない。
反省はするし、責任も感じていると口にしながら、例えば被害者に対し何かをするという報道機関があるかと言ったら、私は知らない。
私たちの報道のあり方も間違っていた、見て見ぬふりをした、というテレビ局の言葉が本当に軽々しく聞こえる。
ジャニーズをCMに登用している企業の中には、CMからジャニーズと距離を置き始めて様子見をするところも出てきているが、テレビ局でジャニーズのタレントを番組から降板させるなどという動きを見せているところは今のところないのではないか。
しかし、いずれ番組のスポンサーからジャニーズはちょっと、と言われたり、企業イメージに合わないなどと圧力がかかるようになったりしたら、テレビ局も一斉にジャニーズを起用しなくなるだろう。
所詮テレビ局なんて何のポリシーもなく金と視聴率のことしか考えていないし、利益を追求する民間企業である以上そうせざるを得ない。
偉そうにジャーナリズムがどうこうとか、メディアの責任とか言うことに対し、私は心から軽蔑している。本当に責任を感じるなら、クレームとかコンプライアンスとかを気にせず、世の中の悪事を自分たちの尺度で報道してみればよい。
どうせ全部時代のせいにして、金にひれ伏すだけのくせに。
今、ニュース0で東京で起きたキックボードによるひき逃げ事件の逮捕のニュースを報じていた。
護送される犯人の顔が映像で流れていたが、果たして顔を全国ニュースで流さなければならないほどの事件なのか?
犯人をかばうつもりはないが、実名のみならず顔までテレビで流れることの影響の大きさを日テレは分かっているのだろうか?
犯人は涙を流しているように見えた。
深い反省からか、後悔からか、逮捕されたことの大きさに動揺しているのか、その涙の理由は分からない。しかし、死亡事故でもない、しかも立ち去ったのではなく立ち去ろうとしたという事件内容で、本当にここまで晒し者にする必要があったのか?
そんな正義感が強いなら、喜多川が生きている間にしっかりジャニーズ性加害問題を取材して報道すればよかったのに。
弱いものはコテンパンにやっつけるくせに、強いものにはひれ伏すマスコミ。
ことジャニーズの件は、もちろん喜多川が一番悪いが、マスコミの責任は本当に本当に大きいと思うぞ。
お前らは人の人生をなんだと思ってるんだ、と心から思う。
使い方を間違ったら、凶器を振りかざす殺人者と変わらないということをもっと自覚してほしい。