人は誰でもひどく落ち込んだとき、死にたいなと思うことがあるのではないかと思うが、俺は結構その頻度が高い方だと思う。
何かというとすぐに死にたいなと思う。
多分生まれて初めて死にたいと思ったのは小4くらいのとき。家に自販機を置くことになって、親に黙って自販機の鍵を使って中の小銭をとろうとした時、親が帰ってきて俺は咄嗟に自転車で逃げた。
その時、家から離れたところで死にたいと思い、空き缶で何度も頭を叩いた記憶がある。
所詮小4ができることはその程度だった。
真面目に自殺未遂をしたのが31のとき。仕事に挫折し、鬱病にかかり致死量を調べてバファリン120錠を飲んだ。
あまりにも辛く、友達を呼んでしまった。
その1年後、病院でもらっていた精神薬を大晦日一気に飲んで冬の寒い山の上の車の中で意識を失い、気づいたら病院のベッドの上だった。遠く離れた実家に住んでいた兄貴が来てくれていた。胃洗浄されたらしいが、3日ほど意識がなかったらしい。
今度こそ死のうと練炭を買ってきたとき、ああこれで本当に死ねると思ったら急に冷めてしまったこともある。
逮捕され、釈放された直後は多分ある拍子に死ねたと思うが、一人になるのが怖くて実家に帰った。
今は死にたいと思っても、簡単に死ねないことはわかったし、そんな勇気もないので多分実行には移せない。
ただ、俺はいつ死んでも悔いはない。
やりたいことのほとんどはやってきたし、やり残したということも親孝行くらいだ。
朝起きたら死んでた、というのが理想。
でも、朝起きたらちゃんと俺は生きている。
死ぬまでは生きるしかない。
さて、俺は死ぬまでどう生きようか。
生きる価値もない俺なんだが、せめて人の役には立ちたいな。