逮捕されても前向きに生きるブログ~人生をやり直したい人たちへ~

児童買春で逮捕歴のある初老の冴えない爺さんが社会復帰に挑戦するブログ

逮捕1日目

眠れぬ夜

夕食時間が終わった。 蓋も開けない弁当箱が回収され、俺はただ部屋をゆっくりぐるぐる回っていた。 何かしていないと気が狂いそうになる。 閉ざされた空間で出来ることは限られる。 今頃会社では俺について話し合われているのだろうか。 もしかして新聞やテ…

初めての留置所の夜

一通り説明が終わった後、弁護士をつけるか聞かれた。 俺は弁護はしてもらおうとは思わなかったのだが、どうしても会社に連絡したかった。 何となくクビになるとは思っていたから、寮の荷物を運び出さないといけない。 ここを出られたらすぐに引っ越しの手配…

身体検査のそれから

ちょっと前回と内容が重複するが、足形に足を合わせ、壁に向かった後3回ジャンプさせられていた。 勾留中に書いていたメモが見つかったので補足しながら…笑 ジャンプの後、中腰にさせられケツとチンコを警官に覗かれる。 何かを挟んで持ち込んでいないかの…

身体検査

初日目の取り調べは、身辺調書、罪状認否で終わった。 連行される車の中、署に入ってから、それぞれで刑事から聞かれたことに答え、その内容を調書にし、それを読み上げ間違いないか確認、その調書にサインと拇印を押す。 簡単に言うと、それが細切れで続い…

罪状認否

これは裁判の言葉だと思うが、取調べでも同じようなことが行われる。 ちょっと記憶が薄れている。 取調室に入ってすぐだったか、私物を預けさせられた後か、身辺調書をとった後か、いつ行われたか覚えていないが、間違いなく初日にあった。 警察24時でよく、…

焼きそば弁当

どんな事件の取り調べでも、まずは身辺調査(正式な名称があったと思うが忘れた)から始まるらしい。 名前、生年月日、本籍、住所、家族構成、生い立ちや性格などなど。 ただ、これらはほぼここに来るまでの車中で聞かれていた。 俺の担当の刑事さん、T刑事と…

逮捕、そして警察署へ

11:00過ぎだったろうか。 俺を乗せたワゴンは地下へ潜り、そこで下ろされた。 コンクリートに囲まれた中にある重い鉄の扉を開け、狭い階段を腰紐を付けられた俺が刑事に前後を固められ犬のように連れられる。 階段を上がるとそこは刑事の詰所のようなところ…

逮捕の朝⑤ ~高速での会話~

俺の隣に座った刑事は、 「本当は署についてから聞くんだけど、今いろいろ教えてもらっていいですか」 と俺に聞いてきた。 家族構成、本籍、住所、これまでの仕事歴、貯金額などなど。 そんなこと一体何の関係があるんだ、というようなことも聞かれた。(後々…

逮捕の朝④ ~冷たい手錠~

寮の部屋を出るとき、俺は薬のシートを手にした。 俺はパニック障害を患っており、今も完治はしていないのだが、当時は薬は手離せなかった。 「ああ、だめだよ。薬はだめ」 マジか、 急に心臓がバクバクし出した。 「着替えは?」 刑事が別の刑事に確認する…

逮捕の朝③ ~証拠品の押収~

そんな写真を撮り続けていると、怖さと同時に人の目が気になった。 応接室からは外の廊下が見える。そこを通る他の社員や出入りの業者にこの姿を見られるのはさすがに忍びない。 俺は刑事に何度も「寮ではダメですか」と懇願した。しかし「もう(逮捕状が)執…

逮捕の朝② ~逮捕状~

「とぼけてもダメですよ。私たちがこうして来ているということはどういうことかわかりますね」 メガネの刑事のみならず、他の刑事たちも俺を睨むような厳しい眼差しで俺を蔑む。 「◼️さんっていう子知ってますね」 メガネの刑事は続ける。 本当に知らなかっ…

逮捕の朝① ~突然の来客~

突然の来客は、本当に突然現れた。 その日はいつものように6時半に起きテレビ体操をしてシャワーを浴びた。本当に普段と全く変わらない、天気のよい朝だった。 普通逮捕に来るケースは7時くらいに自宅の呼び鈴が鳴るいわゆる早朝ピンポンなのだが、俺は当時…